サンメモリー和光にてご葬儀を担当させていただきましたお客様の体験談を紹介いたします。
ご家族の葬儀はあまり馴染みのない事態ですので、同じような境遇の方の参考になれば幸いです。前回はこちら 家族の死から自宅安置まで
打ち合わせ
父の死亡した日は夜遅かったので、翌朝打ち合わせを行いました。
事前に離れて暮らす家族が通夜・告別式に出席できる曜日を伝えておいたら、それに合わせてお坊さんや式場の手配をしてくれてありました。
また、通夜や告別式の日時・場所を大きな字で記した用紙や訃報文の紙も用意してくれていました。
この用紙は複数枚あったので、ご近所様に式の日取りをお知らせする際、コピーを取らずにそのまま渡すことができ、大変助かりました。
葬儀の花祭壇は、父の好きだった紫色をベースに、カサブランカを多用してほしいと伝えて、あとは花屋さんにデザインはお任せすることにしました。
サンメモリー和光さんが去り際に、親戚や元の職場への連絡など、これからすることを、まとめてくれたので、何をしたらよいか迷わずにすみました。
湯かん
湯かんとは
父はお風呂が好きな人で、施設では逝去直前はお風呂に入れていなかったので、湯かん(お風呂サービス)をしてもらうことにしました。
畳の部屋でどうするのかと思っていたら、巨大な浅いバスタブが登場しました。
防水シートの上にバスタブを置き、
その上にがっしりした枠組みに固定された体置きのスペースを載せて、シャワーで体を洗っていくというものでした。
顔と首、足先以外は大きなバスタオルで覆い、体全体は見えないようにしてあります。
立ち会うのが近親者のみとはいえ、大切な箇所は見えない方が安心だし、女性が故人の場合は、胸なども見られたくないだろうからさすがだな、と思いました。
湯かんの最初は、遺族や所縁のある人が、足元から胸のあたりまで柄杓を使って(心の中でお礼を言いながら)お湯をかけて体を清めるという儀式をしました
身体をボディソープを使って丁寧に洗ってくれて、さらに驚いたのは、頭をシャンプーしてくれました。
父は男性なので短髪でしたが、髪の長い女性の場合は、ドライヤーで乾かすのまでセットだそうです。
理容院のように泡を立てて髭も剃ってくれてました。
また、顔を拭く際には、近親者も一拭きづつさせてくれました。
気持ちの問題かもしれませんが、湯かんが終わった後はとてもさっぱりした気がしました。
濡れたバスタオルは全て用意したビニール袋に入れていくので、終わった後に一滴の水も飛び散っていないのが流石だなと思いました。
ラストメイク
ラストメイクとは
父は晩年に病気のせいもあって顔が痩せてしまい、筋肉が弱っていたため口元も開いていたので、元気な頃のような顔立ちに戻るのか母はとても気にしていました。
サンメモリー和光さんには「ラストメイクをするから大丈夫ですよ」と言われていましたが、入れ歯などを入れないでも大丈夫かを何度も確認するほど。
湯かんの前に、既に軽くラストメイクをしてくれて、口は閉じて、顔もふっくらとなっていました。
生前の父が眠っているかのようなので、「以前の顔が良く分かりますね」と聞いたら、遺影用の写真を事前にラストメイクをしてくれる納棺師さんには見せておいてくれたそうです。
湯かんの後に死装束を着せた後も、再び念入りにメイクをしてくれて、眠っているように穏やかで、生きてる時のような血の気のある顔色になっていました。
死装束も普通の木綿の真っ白なものでなく、派手好きな父が好きそうな織り方で柄入のように見える死装束(別料金)を着せてくださいました。
顔も穏やかで、服装も綺麗になり、棺に入れて布団で覆って見えなくしてしまうのがもったいないほどでした。
棺に入れてドライアイスを当てても、部屋は引き続き涼しくした方が良いよいそうでした。